現在、日本でメタボリックシンドロームとその予備群といわれる人の合計は、1960万人にのぼると推定されています。40〜70歳代の中高年世代に多く、男性では2人に1人、女性では5人に1人が相当します。 メタボリックシンドロームの予防・改善には、まず食生活を見直すことが大切です。
このような食生活では、エネルギー・脂質、食塩の摂りすぎ、野菜不足などが原因で、メタボリックシンドロームを引き起こし、生活習慣病の要因となってしまいます。1つでも当てはまったら、すぐに改めましょう。
エネルギーは多すぎると肥満の原因になりますが、少なすぎても健康を保つことができません。まずは、自分の必要量をチェックしてみましょう。
BMI | 判定 |
18.5未満 | 低体重 |
18.5〜25未満 | 普通体重 |
25〜30未満 | 肥満1度 |
30〜35未満 | 肥満2度 |
35〜40未満 | 肥満3度 |
40以上 | 肥満4度 |
BMI(Body Mass Index)とは、国際的に用いられている肥満度をはかる指標です。BMIが22の時、最も病気にかかりにくく、理想の体重を算出する基準となっています。
●BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
●理想の体重(標準体重)=身長(m)×身長(m)×22
●適正エネルギー=標準体重(kg)×25〜30kcal
肥満者、高齢者、女性、運動量の少ない方は、標準体重1kgあたりの摂取エネルギーを低めに設定しましょう。
悪い食習慣は、エネルギーの摂りすぎにつながり、肥満を招きます。食事内容はもちろんですが、食べ方や食べる環境にも気を配りましょう。
食事の回数が減ると脂肪がより合成されやすくなる
満腹感が得られず過食になりがち
他のことに気を取られ、知らぬ間に食べ過ぎてしまう
特に夜のまとめ食いは、体脂肪として蓄積されやすい
常に食べ物が身近にあると、空腹でなくても手がのびてしまう
主として、ご飯・パン・めん類など、体や脳を動かすエネルギーである炭水化物。
魚・肉・大豆製品・卵など、骨・筋肉・皮膚・内臓を作るたんぱく質の多いお皿。
野菜や海藻など、体の機能を調節するビタミン・ミネラル・食物繊維を含むお皿。
上記の他に、あと1品、副菜か汁物を添えてもいいでしょう。
それぞれの料理のどれが欠けても、あるいは多すぎても、栄養素の過不足が生じます。これを防ぐために3つの約束を守りましょう。
4つのお皿を組み合わせる基本型を覚えておくと、家でも外食でも、一目で過不足がわかり大変便利です。