体の機能をできるだけ健康に保ち、生活習慣病やケガを予防するためにはバランスのよい食生活を心がけることが大切ですが、ともに欠かせないのが運動です。
(1) | エネルギーを使い、脂肪を燃焼させて内蔵脂肪を減らす |
→メタボリックシンドローム(内臓脂肪の蓄積)の予防 | |
(2) | 筋肉の質を改善し、インシュリン抵抗性を解消 |
→糖尿病の予防 | |
(3) | 毛細血管の発達と血圧を調整する物質の生成を促し、血圧が安定する |
→高血圧の予防 | |
(4) | 善玉コレステロールが増加し、血流が改善される |
→高脂血症の予防 | |
(5) | 筋肉を増やして基礎代謝を高め、恒常的に消費されるエネルギーを増やす |
→基礎体力の向上 | |
(6) | 筋肉や骨に適度な刺激を与えることで、強靭になる |
→骨粗鬆症、転倒などによる骨折の予防 | |
(7) | 自律神経やホルモン分泌のバランスを整える |
→ストレス耐性力の向上、リフレッシュ効果 |
ウォーキングや水泳などの有酸素運動は 脂肪燃焼に効果的です。
筋肉や骨に刺激を与え、強く丈夫にする筋力トレーニングで
基礎体力をあげましょう。
ケガ防止のため、ストレッチで筋肉や関節を柔軟にほぐしてから
主運動を行います。
また、運動後のストレッチは疲労回復を早めます。
健康づくりに運動が欠かせないといわれても、どのような運動をすればいいのかわからずに悩む人もいるかもしれません。 運動を広い意味で捉えると、通勤中の徒歩や家事など、日常生活での身体活動も含まれます。運動に苦手意識を持っていたり、忙しくて運動のための時間が取れないという人は、出かける時に車を使わずに歩くなど、身体活動の量を増やすことから始めてみるのもよいでしょう。
通勤や家事で体を動かしたり、趣味などで充実した毎日を過ごし、自分は健康だと思っている方でも、加齢とともに体の機能が衰えてくのは避けられないことです。
「基礎代謝」は30代から低下しはじめ、それまでと同じ生活を送っていても脂肪が蓄積しやすくなります。そして、このような体力・代謝機能の低下をそのままにしておくと、メタボリックシンドロームを招いてしまう危険性があります。