◆肥満が招く様々な危険

肥満は見た目の問題だけでなく、様々な病気を引き起こす、まさに「万病のもと」だということをご存じですか?
正常体重の人に比べ、生活習慣病を引き起こす確率が数倍も高く(図1)、また体脂肪率すなわち肥満度が高いほど、その確率はあがってしまいます(図2)。
そのため厚生労働省でも、「健康日本21」の中で、肥満対策を、国民の健康に重要な課題としています。


肥満と生活習慣病との関連

図1/肥満と生活習慣病
糖尿病になる危険が5倍も高い!

基礎代謝量のグラフ

図2/体脂肪率と医学的検査値の異常値出現率

体脂肪率と医学的検査値の異常値出現率

★あなたやあなたの家族は大丈夫ですか?

今や、日本の肥満人口は2,300万人。肥満とは、体重に占める体脂肪の割合(体脂肪率)が高い状態をいいます。加齢とともに、基礎代謝が低下し、その結果、体脂肪率が増えていくという統計もあり、今現在、肥満でない人も安心はできません(図3)。外見ではわからない「隠れ肥満」の場合もありますから、まずはチェックしてみることが大切です。
また、肥満は大人だけの問題ではありません。現在、子どもの10人に1人が肥満といわれ、それに伴い、小児生活習慣病も増えています。小児肥満は、大人に持ち越すことが多く、将来の生活習慣病の危険性の面でも心配です。
その一方、間違ったダイエットで体をこわす女の子も多く、正しい知識を教える大人のサポートが重要です。
体脂肪は、エネルギーを蓄えたり、体温を保持するといった、大切な役割も果たしています。要は、過剰になりすぎないよう、その収支バランスをとることがポイントなのです。

図3/加齢による体重と体脂肪率の変化
歳とともに、体重は変わらないのに体脂肪は増えていく!

加齢による体重と体脂肪率の変化